Home > 育毛の科学と学習 > 毛髪と育毛の基礎知識 > 基礎知識2 ヘアサイクル~脱毛のメカニズム
人間の頭髪は10万本~15万本あるといわれています。年齢や性別・季節によって異なりますが 1日に約0.3~0.4mmの速さで頭髪は成長を続けています。もちろん成長は永遠に続くわけではありません。
髪の毛は、同じ髪が永遠に伸びつづけているものではなく、寿命があります。その寿命は、平均すると5年くらいと言われています。発毛してから成長を続けた髪は、寿命を終えると自然と脱毛し、また、3ヶ月くらいたつとその毛穴から新しい髪が生えてくるのです。この周期をヘアサイクル(=毛周期)といいます。
ヘアサイクルには、髪の毛が成長しつづける「A 成長期」、毛母細胞(※1)の分裂が止まって髪の毛が抜ける準備をする「B 退行期」、寿命となった髪の毛が抜け落ち、新しい毛を作り出すための準備をする「C 休止期」、という3つの期間があります。
「成長期」は毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛が成長し続けます。発毛の始まりは細く短い毛ですが、次第に太く長くなっていきます。一般的に男性より女性の方がこの成長期が長いと言われています。
「退行期」は、毛髪の成長が止まり、毛球(※2)が固く小さくなり始めます。毛母細胞が毛乳頭(※3)と離れ、頭皮表面の方に上がっていきます。この期間は、男女とも、およそ2~3週間と言われています。
「休止期」には、寿命を終えた毛髪が表皮まで上がり、抜け落ちていきます。同時に、毛包(※4)では新しい毛母細胞が生まれ、再び毛乳頭とくっついて、新たな発毛へと向かいます。この休止期は男女ともに通常、約3ヶ月と言われています。
ヘアサイクルの長さは、男女差や個人差があり、さらには、その人の健康状態や日常生活習慣などで大きく変化します。
ヘアサイクルの「休止期」にはいった毛髪は自然と抜けていきます。通常、自然の抜け毛は1日に50~100本と言われています。そして、髪の毛が抜けてから3ヶ月もたつと、また新しい髪の毛が生えてきます。
しかし、毛が栄養不足になったり、男性ホルモンなどの影響を受けたりしてヘアサイクルが乱れると、「休止期」の毛髪が増え、その期間も長くなっていきます。毛髪をつくる毛乳頭(※1)や毛母(※2)に血液から十分な栄養が届かなければ、健康な毛は育たず細く弱々しい毛になります。さらに、十分に毛が育たないうちに「休止期」を迎え抜けると言うことを繰り返すようになるので、頭髪が徐々に薄くなっていきます。そして、「休止期」の毛髪の割合も多くなっていきます。つまり、薄く見える部分と「休止期」で脱毛している状態の部分が頭皮の多くを占めるようになっていくのです。
このような脱毛を男性型脱毛と呼んでいます。男性型脱毛は、遺伝を含めたその人の体質や、その人の日常生活、生活習慣などに大きく影響されます。
この他にも脱毛は、一時的に発生する円形脱毛症、薬剤の副作用で起こる薬剤性脱毛症、皮脂の分泌が多い人に発生する脂漏性脱毛症、長い間髪の毛を強く引っ張ることによって起こる牽引性脱毛症、女性の出産後に現れる分娩後脱毛症や、ダイエットによる脱毛など様々な原因で起こるものがあります。